成功している社長の数字の見方

勝ち組社長になるための決算書の取り扱い説明書です。

アイマスクをして車を運転している経営者

こんにちは!

ほたかです。

 

『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』

2018年に出版された書籍の題名です。

 

この書籍で著書の三戸さんが言われていることを要約すると次の通りです。

★自分でゼロから起業するな!ハードルが高すぎる。

★起業するなら、既に形になっている会社を買い取って事業を始めなさい。

 

なるほど、これは実際にゼロから事業を立ち上げられた方なら実感されると思います。

 

今日の本題は、この書籍の主題とは少しずれますので、気になる方は書籍の方を手にお取りください。

 

さて、この書籍を読んでいると普段税理士・会計士、地域金融機関が感じているであろう思いを代弁してくれている内容がありました。

 

この文章から、何かを感じ取っていただければ幸いです。

 

以下、抜粋です。

 

 

私たち投資ファンドが、そんな中小企業の投資先に入るときに真っ先にするのが、各業務のKPIの設定と、それをPDCAサイクルで回す仕組み作りです。しかし、多くはKPIどころか、PDCAという言葉すら知りません。

 それでも中小企業の社長には、大した危機感はありません。

 財務諸表の見方が分からない経営者が多くいます。税理士の”先生”に任せっきりで、決算書をまともに読んだことがないからです。

 投資の審査で、中小企業の社長に「会計の状況を教えてください」とお願いすると、決算書や試算表を開いて説明するのではなく、「○○への振り込み」、「○○の支払」などと手書きで書きこまれた預金通帳のコピーを持ってきて説明されることもよくある光景です。

 財務諸表を見ながら、中小企業の社長に「この科目どうなっていますか」と聞けば、「これってなんですかね」と返答されたりします。「私ではわからないので、税理士にちょっと確認してみます」などと平気で言われます。自社の粗利率を知らない経営者が多いことには、最近ではもはや驚かなくなりましたが、年商数億円の会社社長が減価償却費の考え方を知らなかったときはさすがにずっこけました。慌ててホワイトボードに書いて説明しました。

 さらに、資金繰りが悪化した会社の経営者に、「なんで、こんなことになったんですか」と訊ねると、「いや、うちの税理士がちゃんと見てなかったんで・・・」などと平気で答えたりします。ちゃんと会社を見るべきなのは、税理士ではなく、社長であるあなた!なのですが。

 社長が会計を見ないというのは、私に言わせれば、アイマスクを付けて車を走らせているのと同じです。

 

 

どのように思われましたでしょうか?

 

「会計の勉強をしている時間なんてない」という声も聞こえてきそうですが、後回しにしていいような課題ではありません。アイマスクを付けて運転している、という言葉はユニークな表現ですが、中小企業の現状を適正に表している表現だと思います。

 

企業も個人同様に、格差が広がっています。
一日でも早く、アイマスクを外して運転できるようスキル習得に励むべきです。
税理士事務所との付き合い方を再考する機会でもありますね。